前場の日経平均は4日ぶり急反発、17日のバブル後高値を更新
ロイター / 2020年11月24日 12時5分
[東京 24日 ロイター] - 前場の東京株式市場で、日経平均は前営業日比669円27銭高の2万6196円64銭となり、4日ぶりに急反発。17日に付けたバブル崩壊後高値2万6057円3銭を更新した。取引時間中として1991年5月以来の高水準となっている。
週明けの米国株式市場は値動きの荒い展開となる中、上昇して取引を終えた。新型コロナウイルスワクチンへの期待感から景気動向に敏感なエネルギー株や工業株が買われたが、大型株が売られ、S&P総合500種とナスダック総合の上値は抑制された。
一方、外為市場ではドル/円が円安に振れ、これらを受けて日本株は朝方から買い優勢の展開。GoToキャンペーンの一時除外といった懸念材料がありながらも、反対に関連銘柄が総じて堅調となるなど「理屈抜きの上昇相場になっている」(国内証券)との声が聞かれた。
市場では「上昇相場の大きな要因は、積み上がったショートポジションの解消。完全な踏み上げとなっているが、ショートカバーに新たなショートをぶつけるような状況が続いている間は、上昇トレンドが崩れることはなさそうだ」(東海東京調査センター・シニアストラテジストの中村貴司氏)との指摘もある。
TOPIXは2.22%高で午前の取引を終了。東証1部の売買代金は1兆4491億3700万円。東証33業種では、全業種が値上がりした。
個別では、トヨタ自動車、ソニーなど主力株が総じてしっかりとなり、東京エレクトロンが上場来高値を更新。半面、希薄化懸念からANAホールディングスがさえない。また、値下がり率ランキングの上位を、日経平均ダブルインバースなどベア型ETF(指数連動型投信)が占めた。
東証1部の騰落数は、値上がりが1884銘柄、値下がりが240銘柄、変わらずが52銘柄だった。
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