スカニア、中国でトラック生産へ 現地企業を買収

スウェーデンの商用車大手スカニアは、中国でトラックメーカーを買収し、現地で初めてトラック生産を開始する。ロイターに明らかにした。写真はハノーバーで２０１６年９月撮影（２０２０年　ロイター／Fabian Bimmer）

［ストックホルム／北京　２４日　ロイター］ - スウェーデンの商用車大手スカニアは、中国でトラックメーカーを買収し、現地で初めてトラック生産を開始する。ロイターに明らかにした。

スカニアは、ドイツの自動車大手フォルクスワーゲン（ＶＷ）の商用車部門「トラトン」の傘下にある。

公式文書によると、スカニアが買収したのは、中国東部・如皋に拠点を置くNantong Gaokai社。買収により、中国でトラックを製造する免許を取得できる。

スカニアの広報担当は、生産体制が整う時期や生産能力、生産する車種についてコメントを控えた。

１－１０月の中国のトラック販売は２４％増の３８７万台。政府のインフラ投資や、排ガス規制の強化による買い替えが、需要を増やす要因となっている。

スカニアが現在、中国で販売しているトラックはすべて輸入車で、価格は現地メーカーのトラックを大幅に上回っている。

ドイツの自動車大手ダイムラーと、中国の同業、北汽福田汽車も、メルセデスベンツの大型トラック「アクトロス」を中国で初めて生産する計画。