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ECB、インフレ目標達成により時間を=シュナーベル専務理事

ロイター / 2020年11月25日 1時2分

欧州中央銀行(ECB)のシュナーベル専務理事は24日、超緩和政策が制約を受けて意図しない副作用に直面したり、社会的な信頼の維持が難しいことから、インフレ目標の達成にさらに時間をかけることを検討すべきだと述べた。フランクフルトのECB本部で2018年4月撮影(2020年 ロイター/Kai Pfaffenbach)

[フランクフルト 24日 ロイター] - 欧州中央銀行(ECB)のシュナーベル専務理事は24日、超緩和政策が制約を受けて意図しない副作用に直面したり、社会的な信頼の維持が難しいことから、インフレ目標の達成にさらに時間をかけることを検討すべきだと述べた。

政策当局者は幅広い戦略の見直しの一環として、インフレ目標をどう再定義するかを議論している。インフレ率は8年近くにわたりECB目標を下回っており、前例のない景気刺激策にもかかわらず今後数年間はその傾向が続くとみられる。

シュナーベル氏は講演で「インフレ目標への戻りがやや遅くなることを受け入れ、政策支援の期間をより重視することで、責務追求に向けた政策手段のより集中的な活用で生じる金融安定への潜在的リスクを効果的に緩和できる」と述べた。

ECBは中期的にインフレ率を2%弱にすることを目標としているが、明文化されたものではなく、現在では2年よりも長い期間を意味すると理解されている。

シュナーベル氏はこれについて、「不確実性が高い環境下では、『中期』という概念をより弾力的に使用することが、より効果的かもしれない」との考えを示した。

ECBは過去5年以上にわたり、成長支援のために国債の大規模購入やマイナス金利政策を行ってきたが、シュナーベル氏はこうした政策がECBに対する国民の支持を損ねていると警告。「ECBへの信頼は依然として受け入れがたいほど低く、時間とともに低下している」と述べた。

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