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アフリカ、コロナワクチン提供に90億ドル必要 確保が課題=輸出入銀

ロイター / 2020年12月24日 12時10分

 12月23日 アフリカ輸出入銀行の主任エコノミスト、Hippolyte Fofack氏はロイターに対し、アフリカ大陸に新型コロナウイルスの感染阻止に充分なワクチンを提供するには90億ドル前後の資金が必要とした上で、最大の問題は獲得競争の中でワクチンにアクセスすることだと述べた。写真はイラストレーション。11月9日(2020年 ロイター /Dado Ruvic/Illustration)

[ナイロビ 23日 ロイター] - アフリカ輸出入銀行の主任エコノミスト、Hippolyte Fofack氏は23日、ロイターに対し、アフリカ大陸に新型コロナウイルスの感染阻止に充分なワクチンを提供するには90億ドル前後の資金が必要とした上で、最大の問題は獲得競争の中でワクチンを確保することだと述べた。

同氏は、アフリカ輸出入銀と他の開発金融機関はアフリカ疾病予防管理センター(アフリカCDC)と協力し、ワクチン獲得に努めていると説明。ただアフリカ諸国は、大量のワクチン供給を確保している豊かな国々と競争できないと述べた。

同氏は、「ワクチン供給が市場任せになれば、アフリカ含め多くの途上国は事実上ワクチンの分配を受ける形となる。主要な問題はワクチンの供給で、もしアフリカに1000億ドルあったとしても充分なワクチンを確保できないことになる」と指摘。その上で、アフリカ諸国はより豊かな国々に余剰ワクチンの提供を請わなければならなくなると述べた。

アフリカ輸出入銀行は、2021年からアフリカ人13億人のうち60%以上にワクチンを接種する目標を達成するには、ワクチン購入に58億ドル、配布に33億ドルが必要と推計している。

新型コロナワクチンを世界各国で共同購入して分配する国際的枠組み「COVAX(コバックス)」は先週、約20億回分のワクチンを購入する合意が発効し、来年初めにも最初の配布が行われると明らかにしたが、アフリカにどの程度が分配されるかは不明とした。

南アは今月、来年第2・四半期にコバックスから最初の出荷便が到着する予定と発表。Fofack氏は、アフリカ大陸での接種が来年第2・四半期に始まるよう期待していると述べた。

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