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ファイザー製ワクチン、イスラエルの診療データで有効性94%

ロイター / 2021年2月25日 8時35分

2月24日、新型コロナウイルスワクチンの接種が進んでいるイスラエルの研究チームは、日常診療の環境で集めたデータで、米ファイザーと独ビオンテックが共同開発したコロナワクチンに94%の予防効果が示されたとの研究結果を発表した。写真あ18日、テルアビブのバーでワクチン接種を受ける女性(2021年 ロイター/Corinna Kern)

[エルサレム 24日 ロイター] - 新型コロナウイルスワクチンの接種が進んでいるイスラエルの研究チームは、日常診療の環境で集めたデータで、米ファイザーと独ビオンテックが共同開発したコロナワクチンに94%の予防効果が示されたとの研究結果を発表した。

これまでのコロナワクチンの有効性に関するデータは大半が、被験者にワクチンまたは偽薬(プラセボ)を投与して効果を比較する臨床試験から集められたもので、予測不能な変数を伴う実社会で同様の結果が得られるのかについて不透明要素があった。

イスラエルのクラリット研究所は約120万人のデータを分析。半数はファイザー製ワクチンを接種済みで、残る半数は未接種のグループだった。米ハーバード大学医学大学院などと共同で研究を行った。

結果は、2回の接種によって全ての年齢層で新型コロナウイルス感染症の発症率が94%低下し、重症化率もほぼ同じ低下率を示した。1回の接種でも2週間後の予防効果が57%となった。

昨年の治験では2回の接種による有効性が95%との結果が示されたが、今回のデータでの有効性もこれに近かった。

研究結果は査読済みで、米医学誌「ニューイングランド・ジャーナル・オブ・メディシン」に24日掲載された。

論文の著者であるラン・バリサー上級研究員はロイターに「結果には驚いた。われわれは実世界の環境では(ワクチンの)低温物流が完璧に維持されておらず、人口は高齢化が進み、病気の人も多いため、比較臨床試験のような良い結果は得られないと予想していたからだ」と述べた。「しかし実際に良い結果が出たし、実世界でもワクチンは有効だった」と続けた。

研究チームまた、研究が行われた時期にイスラエルでは英国で最初に見つかった新型コロナウイルスの変異株が最も優勢になっていたと説明。英国型変異株に対する有効性は数値で出せなかったが、有効である可能性が示された。

南アフリカ型変異株に対する有効性については何らの示唆もなかった。

イスラエルはワクチン接種を昨年12月19日に開始しており、人口900万人のうち約半数が既に1回目のワクチンを接種しており、3分の1が2回の接種を済ませている。

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