ＧＭ・ステランティス、スト拡大でディーラーが部品不足に直面

　全米自動車労働組合（ＵＡＷ）が米ゼネラル・モーターズ（ＧＭ）とクライスラーの親会社である欧米系自動車メーカーのステランティスに対するストライキを拡大し、部品配送センターを標的にしたことで一部ディーラーが部品不足に直面している。写真はＵＡＷの労働者ら。ミシガン州バートンで２２日撮影（２０２３年　ロイター／Dieu-Nalio Chery）

Doyinsola Oladipo　Abhirup Roy

[２３日 ロイター] - 全米自動車労働組合（ＵＡＷ）が米ゼネラル・モーターズ（ＧＭ）とクライスラーの親会社である欧米系自動車メーカーのステランティスに対するストライキを拡大し、部品配送センターを標的にしたことで一部ディーラーが部品不足に直面している。

ＧＭキャデラックのフランチャイズディーラーなどで働くニューヨーク州の診断技術者は「これらの部品の多くを手に入れることは不可能に近い」と語った。

ＵＡＷは２２日、ＧＭとステランティスの全米３８カ所の部品配送センターでストを開始すると発表した。

ペンシルベニア州フィラデルフィア郊外のＧＭ部品配送センターで同日ストに参加したトーマス・モリスさんは「間違いなく顧客に影響を与えるだろう」と語った。

同センターはペンシルベニア州からメーン州までのディーラーを対象に１日当たり約３万個の修理用部品を提供しているという。

ＧＭは「さまざまなシナリオを想定した緊急時対応計画」があると発表。ステランティスは２１日に示した「競争力のある提案」に対するＵＡＷからの回答を待っており、「生産的な関与」を期待しているとした。