ニデックが反落、8％超安 通期予想据え置きで失望売り

ニデックが反落し、８％を超す下げとなっている。写真は、同社のロゴ。２０１８年７月２５日に都内で撮影。（２０２３年　ロイター／Kim Kyung-Hoon）

［東京　２４日　ロイター］ - ニデックが反落し、８％を超す下げとなっている。午前１０時０４分現在、プライム市場の値下がり率トップで、日経平均を１４円ほど押し下げている。前日の決算発表で「通期見通しを据え置いたことに対する失望売りが出ているようだ」（国内証券・アナリスト）との受け止めが聞かれる。

市場では「もともと（業績への）期待値が高かった」（別の国内証券・アナリスト）との指摘があったほか、「同社が注力している電気自動車（ＥＶ）用モーターの地合いが良くないことや、中国の景況感悪化の影響で売りが強まっているのではないか」（前出の国内証券・アナリスト）との声が聞かれた。

同社が２３日に発表した２０２３年４―９月期の連結決算（国際会計基準）は、営業利益が前年同期比２０．１％増の１１５７億円と、同期間として過去最高益となった。

一方、２４年３月期通期の連結営業利益見通しは２２００億円（前年比約２．２倍）の従来予想を据え置いた。ＩＢＥＳがまとめたアナリスト２２人のコンセンサス予想の平均値は２２４５億円だった。