ウニクレディト、アルファ銀に出資 ルーマニア事業の大半取得

イタリアの銀行大手ウニクレディトは２３日、ギリシャのアルファ銀行の発行済み株式の９％をギリシャの銀行救済基金から取得して筆頭株主になる計画を発表した。写真は、ウニクレディットのロゴ。２０１６年５月１０日にローマ市内で撮影。（２０２３年　ロイター／Tony Gentile）

Valentina Za　Lefteris Papadimas

[ミラノ ２３日 ロイター] - イタリアの銀行大手ウニクレディトは２３日、ギリシャのアルファ銀行の発行済み株式の９％をギリシャの銀行救済基金から取得して筆頭株主になる計画を発表した。

ウニクレディトはまた、アルファ銀行のルーマニア事業の大半を取得することで合意した。手数料を生み出す事業を強化するためウニクレディトのアンドレア・オルセル最高経営責任者（ＣＥＯ）が打ち出した経営戦略の一環。

アルファ銀行との提携により、ウニクレディトは自行の資産運用商品をアルファの３５０万人の顧客へ提供する。

ウニクレディトはアルファ株の取得計画を銀行救済基金へ提出した。仮に計画が認められない場合、ウニクレディトは向こう２年間でアルファ株の最大５％を取得する方針だ。

ウニクレディトはさらに、アルファの完全子会社である生命保険会社株の５１％を取得する。