仏サービスＰＭＩ、10月速報は46.1へ上昇 予想上回る

[パリ ２４日 ロイター] - Ｓ＆Ｐグローバルがまとめたフランスの１０月のＨＣＯＢサービス部門購買担当者景気指数（ＰＭＩ）速報値は４６．１と前月の４４．４から上昇し、市場予想を上回った。

ロイター調査のアナリスト予想は４４．６だった。

しかしハンブルク商業銀行（ＨＣＯＢ）のエコノミスト、ノルマン・リープケ氏は新規受注と雇用の低迷を理由に「サービス部門は障害にぶつかっている」と述べた。

製造業ＰＭＩ速報値は４２．６と前月の４４．２から低下し、４１カ月ぶりの低水準となった。サービス業と製造業を合わせた総合指数は４５．３だった。

リープケ氏は需要減退により製造業は受注残の減少ペースが加速していると述べ、今後数カ月は生産活動の伸びがさらに制限されるとの見方を示した。

調査では新たなインフレ懸念の可能性も示された。

同氏は「燃料価格高と賃金上昇圧力を背景に投入価格の伸びが２カ月連続で拡大した」と指摘。「生産価格の上昇はやや鈍化したものの、投入価格の伸び加速は生産コストの増加につながる可能性がある」と述べた。