仏大統領、IS掃討有志連合のハマス適用を提案 イスラエル訪問
ロイター / 2023年10月24日 23時26分
Noemie Olive Michel Rose
[エルサレム 24日 ロイター] - イスラエルを訪問しているフランスのマクロン大統領は24日、イラクとシリアで過激派組織「イスラム国(IS)」掃討作戦を進める米国主導の有志連合を、パレスチナ自治区ガザを実効支配するイスラム組織ハマスとの戦いに拡大する案を提案した。
同連合には十数カ国が参加しているが、イスラエルは参加していない。マクロン大統領はイスラエルが具体的にどのように関与する可能性があるのかについて、詳細は明らかにしなかった。
マクロン大統領はエルサレムでネタニヤフ首相と共同記者会見を実施。その中で、フランスとイスラエルは「テロリズム」を「共通の敵」と認識しているとし、「イラクとシリアでISに対する作戦を展開している有志連合がハマスとも戦うことについて、フランスは準備ができている」と述べた。
同時に、地域紛争のリスクについて警告し、ハマスとの戦いは「容赦なく行わなくてはならないが、ルールなしに行われることがあってはならない」と語った。
ネタニヤフ首相は、この戦いは「悪の枢軸」と「自由世界」との戦いで、「単にわれわれのものだけではない」と指摘。ただ、マクロン氏の提案に直接的にコメントしなかった。
マクロン大統領はこれに先立ち、エルサレムでヘルツォグ大統領と会談し、フランスはイスラエルと協力すると述べ、ガザの人質解放を第1の目標とすべきと指摘。「混乱をもたらしたり紛争を拡大させたりせずテロと戦うのがわれわれの義務だ」と語った。
マクロン大統領は24日にヨルダンの首都アンマンで地域の指導者らに会う予定。また、パレスチナ自治政府はアッバス議長がヨルダン川西岸のラマラでマクロン氏と会談すると明らかにした。
しかし一部のアナリストは、マクロン氏がフランス伝統の親アラブ外交から英米の親イスラエル路線にシフトしていると指摘し、中東における同氏の影響力は限られるとの見方を示している。
フランス国際関係戦略研究所(IRIS)の外交政策専門家カリム・エミール・ビタール氏は「地中海以南におけるフランスのソフトパワーはかなり衰えた。フランスと他の西側諸国との違いは何もないという印象だ」と語った。
仏政府がパレスチナ支持のデモを全面的に禁止したことがマクロン氏がアラブ世界で信用を失った理由の一つだと述べた。
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