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ミャンマー軍政高官と中国大使が会談、安定協議 国境で車列炎上

ロイター / 2023年11月24日 19時20分

 ミャンマー軍事政権のタンスエ外相らが中国の陳海・駐ミャンマー大使と会談し、国境地帯の安定について協議した。写真はネピドーの空港近くでミャンマーと中国の国旗を手にするミャンマーの生徒たち。2020年1月撮影(2023年 ロイター/Ann Wang)

[24日 ロイター] - ミャンマー軍事政権のタンスエ外相らが中国の陳海・駐ミャンマー大使と会談し、国境地帯の安定について協議した。ミャンマー国営メディアが24日に報じた。

中国と国境を接するミャンマー北東部地域はこの1カ月、軍政に対する少数民族武装勢力の攻勢で混乱している。

報道によると、会談は23日に首都ネピドーで行われ、「2国間関係、互恵的な2国間プロジェクトの継続実施」や「国境地帯の平和と安定、法の支配における協力」について話し合った。中国大使館側は会談開催の事実は認めているものの、協議内容を明らかにしていない。

こうした中、ミャンマー国営メディアは24日、中国からミャンマーに物資を運ぶトラックの車列が中国と国境を接するシャン州のムセ町で炎上したとも報道。反軍政派の「テロ」により、車両258台のうち約120台が破壊されたとしている。

一方、反軍政勢力の1つの広報担当者は「人々の利益を損なう」ような攻撃は行っていないと述べ、車列炎上に対する責任を否定した。

メディアによると、今週には同じくシャン州のラウカイ町で、戦闘から逃れようとした人々の車両にロケット弾が命中し、少なくとも10人が死亡した。

軍政と同地域で活動する反軍政勢力はいずれも責任を否定した。

<週末に異例のデモ>

ミャンマーでは週末、数十人のナショナリストが中国大使館前で同国に批判的な横断幕を掲げる異例のデモを実施。「中国政府に北部のテロリスト集団を支援しないよう要請する」と英語で書かれたポスターもあった。

ミャンマー当局は、中国が一部の武装勢力を支援していると疑っている。メディアによると、当局はデモ隊を排除する行動を取らなかった。

軍政報道官はその後、デモ隊は武装勢力に反対していると指摘。中国に対するデモ隊の呼びかけには言及せず、西側メディアがミャンマーと中国の関係を破壊しようとしていると非難した。

中国は2021年にクーデターを起こしたミャンマー軍を支持しているが、長年にわたりミャンマー北東部の中央政府による支配が及びにくい勢力と複雑な関係を築いている。

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