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米イーライリリーの肥満薬、睡眠時無呼吸症候群にも効果

ロイター / 2024年6月24日 12時13分

 6月21日、米製薬大手イーライリリーは、肥満症治療薬「ゼップバウンド(一般名チルゼパチド)」について、2つの後期臨床試験で中等度から重度の閉塞性睡眠時無呼吸(OSA)症候群患者の最大52%で症状の解消に効果があることが示されたと発表した。写真はゼップバウンド。米ニューヨークで昨年12月撮影(2024 ロイター/Brendan McDermid)

Patrick Wingrove

[21日 ロイター] - 米製薬大手イーライリリーは21日、肥満症治療薬「ゼップバウンド(一般名チルゼパチド)」について、2つの後期臨床試験で中等度から重度の閉塞性睡眠時無呼吸(OSA)症候群患者の最大52%で症状の解消に効果があることが示されたと発表した。

イーライリリーは4月、ゼップバウンドがOSA患者の不規則な呼吸の発生回数を最初の試験で55%、2番目の試験で62.8%減少させたと公表した。最初の試験では患者にはチルゼパチドを単独で投与し、2番目の試験では同薬と、睡眠中に気道を開いて肺に空気を送り込む持続的気道陽圧(PAP)法を併用した。

この日はフロリダ州オーランドで開かれた米糖尿病学会の学術会合で両試験結果の全容を発表。チルゼパチドを単独で投与した患者では43%、同薬とPAPを併用した患者では51.5%、それぞれOSA症候群の症状が解消した。

疾患解消の定義は、睡眠中の呼吸が浅いか無呼吸の状態が1時間当たり5回未満、もしくは睡眠中のこうした症状が5─14回で日中に過度の眠気を感じない状態。

プラセボ(偽薬)群では、最初の試験で14.9%、2番目の試験では13.6%で症状の解消が達成された。

イーライリリーは米食品医薬品局(FDA)にチルゼパチドをOSA症候群の治療薬として承認申請した。今後数週間以内に海外の当局にも申請する予定。

チルゼパチドの全体的な安全性は過去の試験と同程度で、最も頻度の高い副作用は下痢、 吐き気、嘔吐、便秘だった。

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