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ガザ水質悪化でポリオ流行「高いリスク」、域外拡散の恐れ=WHO

ロイター / 2024年7月24日 10時39分

 7月23日、世界保健機関(WHO)は、戦争で荒廃状態にあるパレスチナ自治区ガザで保健・衛生状況が劣悪となり、ポリオウイルスが地区内外で拡散するリスクが高くなっているとの見解を示した。写真は水の容器を持つパレスチナ人の子ども。5月、ガザ地区南部ハンユニスで撮影(2024年 ロイター/Mohammed Salem)

[ジュネーブ 23日 ロイター] - 世界保健機関(WHO)は23日、戦争で荒廃状態にあるパレスチナ自治区ガザで保健・衛生状況が劣悪となり、ポリオウイルスが地区内外で拡散するリスクが高くなっているとの見解を示した。

ガザ・ヨルダン川西岸のWHO健康緊急事態チーム責任者は、ガザの下水サンプルから伝播型ワクチン由来ポリオウイルス2型が分離されたと説明。

「ガザで伝播型ワクチン由来ポリオウイルスが拡散するリスクが高くなっている。ウイルスが検出されたからというだけでなく、水の衛生状況が非常に劣悪なためだ。非常に高レベルで国際的に広がる可能性もある」と述べた。

また、25日にWHOと国連児童基金(ユニセフ)の職員がガザを訪れ、ウイルス検出に関するリスク評価の一環として糞便サンプルを採取する予定と説明。これを受けて保健当局が「大規模なワクチン接種の必要性のほか、使用ワクチンの種類や接種が必要な年齢層など」を勧告できると述べた。

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