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ドイツ銀、第2四半期は4年ぶり赤字に転落 多額の訴訟引当金で

ロイター / 2024年7月24日 15時44分

 7月24日、ドイツ銀行が発表した第2・四半期決算は、傘下ポストバンクを巡る訴訟の長期化を受けて13億ユーロ(14億1000万ドル)の引当金を計上した結果、1億4300万ユーロの純損失と、4年ぶりの赤字となった。写真はドイツ銀行のロゴ。スペイン・マラガで4月撮影(2024年 ロイター/Jon Nazca)

Tom Sims Matthias Inverardi

[フランクフルト 24日 ロイター] - ドイツ銀行が24日発表した第2・四半期決算は、傘下ポストバンクを巡る訴訟の長期化を受けて13億ユーロ(14億1000万ドル)の引当金を計上した結果、1億4300万ユーロの純損失と、4年ぶりの赤字となった。

クリスティアン・ゼービング最高経営責任者(CEO)の下で進めてきた経営再建により15四半期連続で黒字を確保してきたが、収益悪化を余儀なくされた。

ただ、アナリスト予想の約2億8000ユーロの損失よりは小幅な赤字にとどまった。前年同期は7億6300万ユーロの黒字だった。

同行は通年の貸倒引当金見通しも引き上げた。

それでもなお、ゼービングCEOは2025年業績と株主還元の目標を達成する見込みと強調した。

ドイツ銀は金融危機時に買収を開始したポストバンクを巡り、支払い額が少な過ぎるとして提訴されており、訴訟が長期化している。同行は4月、過少支払いの主張には強く反対し続けるとしながらも13億ユーロの引当金を計上すると発表。これは市場にサプライズとなり、株価が急落していた。

第2・四半期の部門別では投資銀行部門が稼ぎ頭となり10%の増収を確保。予想と一致した。対照的に、リテール・コーポレートバンキング部門は減収となった。

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