南アＣＰＩ、6月は前年比＋5.1％に鈍化 9月利下げ観測

South African Rand coins are seen in this illustration picture taken October 28, 2020. REUTERS/Mike Hutchings/Illustration/File photo

Tannur Anders　Sfundo Parakozov

[ヨハネスブルグ ２４日 ロイター] - 南アフリカ統計局が２４日発表した６月の消費者物価指数（ＣＰＩ）上昇率は前年同月比５．１％と、前月の５．２％から鈍化した。

ロイターがまとめた市場予想と一致した。エコノミストは南アフリカ準備銀行（中央銀行）が次回９月の政策決定会合で利下げに踏み切ると予想している。

ＣＰＩ上昇率は１０カ月連続で５％を上回った。中銀は目標レンジ（３─６％）の中間値が望ましいとしており、ディスインフレの進行が遅れていることから、政策金利を１年以上８．２５％に据え置いている。

ネッドバンクのシニアエコノミスト、アイザック・マットシェゴ氏は今回の統計を受け、中銀が９月と１１月に２５ベーシスポイント（ｂｐ）の利下げを実施すると予想。

中銀は食品・サービス価格の上昇率の高さに懸念を示していたが、６月の上昇率はともに５月の４．７％から４．６％に鈍化した。

キャピタル・エコノミクスのアフリカ担当エコノミスト、デービッド・オモジョモロ氏は、食品・サービス価格の上昇率鈍化を受けて、中銀が９月に利下げを開始すると予想。２５ｂｐの利下げは容認可能だとの見方を示した。

食品・燃料価格を除く６月のコアＣＰＩ上昇率は４．５％だった。