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世界の石炭需要、24─25年は横ばいに 電力需要が増加=IEA

ロイター / 2024年7月24日 20時15分

国際エネルギー機関(IEA)は今年と来年の世界の石炭需要がほぼ横ばいとなるとの見通しを示した。マニラ近郊の石炭集積所で2016年撮影。(2024年 ロイター/Romeo Ranoco/File Photo)

Nina Chestney

[ロンドン 24日 ロイター] - 国際エネルギー機関(IEA)は今年と来年の世界の石炭需要がほぼ横ばいとなるとの見通しを示した。一部主要国での電力需要の増加が太陽光や風力発電の急速な拡大により相殺されるとしている。

2023年の世界の石炭消費量は中国とインドの大幅な伸びを背景に2.6%増加し、過去最高を記録した。

IEAのエネルギー市場・安全保障局長の貞森恵祐氏は「現在の政策状況と市場動向を踏まえれば、世界の石炭需要は25年までおおむね横ばいとなる可能性が高い」との見方を示した。

「太陽光・風力発電の急速な普及と中国での水力発電の回復により、石炭使用に大きな圧力がかかっている」としながらも「電力部門は世界の石炭需要の主な要因であり、一部の主要国では電力消費が急激に伸びている」と指摘した。

こうした消費の力強い拡大がなければ、今年の世界の石炭使用量は減少するだろうと述べた。

中国では太陽光・風力発電の導入により石炭消費の伸びが鈍化しているが、今年の電力需要は6.5%増加すると予測されており、石炭消費が減少する可能性は低いとした。

インドでは気象条件が例年並みに戻り水力発電の出力が向上するにつれて、石炭需要の伸びは今年後半に減速すると予想されている。

欧州連合(EU)の石炭発電量は23年に25%以上減少し、今年もほぼ同程度減少する見込み。

米国でも石炭使用量は近年大きく減っているが、電力需要の増加と天然ガスへの切り替えの減少により、今年はこの傾向が鈍る恐れがあるとしている。

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