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カリフォルニア州、プラスチック汚染巡りエクソン提訴

ロイター / 2024年9月24日 9時58分

 米カリフォルニア州と複数の環境団体は9月23日、米石油大手エクソンモービルが数十年にわたってプラスチックの再生利用について市民の誤解を招く説明を続けてきたとして、サンフランシスコの裁判所に訴訟を起こした。写真は同州のボンタ司法長官。ニューヨークで撮影(2024年 ロイター/Shannon Stapleton)

Valerie Volcovici

[ニューヨーク 23日 ロイター] - 米カリフォルニア州と複数の環境団体は23日、米石油大手エクソンモービルが数十年にわたってプラスチックの再生利用について市民の誤解を招く説明を続け、世界的なプラスチックごみ汚染を助長してきたとして、同社を相手取ってサンフランシスコの裁判所に訴訟を起こした。

同州のロブ・ボンタ司法長官はニューヨーク市で開かれた気候変動関連イベントで、エクソンがリサイクルの限界について故意に住民を誤解させてきたことが、約2年間の調査で判明したと説明した。

同州司法省は、リサイクルが難しいプラスチックを熱分解と呼ばれる処理によって燃料に再生する「先端リサイクル」技術をエクソンが推進してきたことについて調査した。ボンタ氏は、この技術の進展は遅く、エクソンが市民をだましていることの表れだと指摘。プラスチック汚染によってカリフォルニア州が被った損害に対する民事制裁金と、被害緩和のための資金提供を求めると説明した。

エクソンの広報担当者は、先端リサイクル技術は機能しており、カリフォルニア州自体がリサイクルシステムの問題を是正できていないと反論した。

環境団体でつくる連盟も、カリフォルニア州と同じ裁判所で同様の訴訟を起こした。

昨年発表された報告書によると、エクソンは使い捨てプラスチックに使われる樹脂の世界最大メーカー。ロイターは、プラスチック業界が環境問題の「救世主」とうたっている先端リサイクル技術に大きなハードルがあることを報じてきた。

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