日経平均は4日続伸、連休中の米株高好感 大台回復し利確売りも
ロイター / 2024年9月24日 15時33分
9月24日 東京株式市場で日経平均は、前営業日比216円68銭高の3万7940円59銭と4日続伸して取引を終えた。写真は2020年10月、東京証券取引所で撮影(2024年 ロイター/Kim Kyung-Hoon)
Noriyuki Hirata
[東京 24日 ロイター] - 東京株式市場で日経平均は、前営業日比216円68銭高の3万7940円59銭と4日続伸して取引を終えた。連休中の米株高や為替の円高一服が支えとなった。約3週間ぶりに心理的節目の3万8000円を上回る場面があったが、戻り待ちや利益確定の売りが上値を抑制し、買い一巡後は上げ幅を削った。
日経平均は447円高の3万8171円36銭で寄り付き、心理的節目を9月4日以来、約3週間ぶりに回復した。一時703円高の3万8427円15銭に上値を伸ばした。手掛かりに乏しい中、全体として薄く広く買われた。
海運や電気・ガスが業種別の値上がり率上位に並び、「配当権利取り狙いの買いが支援した」(フィリップ証券の増沢丈彦・株式部トレーディング・ヘッド)との声が聞かれた。「先週の日銀金融政策決定会合を無難に通過したことも安心感につながった」(国内証券のストラテジスト)という。
買い一巡後は伸び悩んだ。「年初からのボリュームの大きい価格帯に差し掛かり、戻り待ちや利益確定売りが上値を抑えた」(フィリップ証券の増沢氏)とみられている。3万8000円前半は、8月上旬の急落後の戻り局面となった8月後半に上値を抑えられ続けた経緯がある水準で、目先の上値めどとして意識されやすいという。
取引時間中に中国で追加の金融緩和策が発表され中国株や香港株は急伸したが、これまでのところ日本株への影響は限定的とみられる。
TOPIXは0.54%高の2656.73ポイントで取引を終えた。東証プライム市場指数は前営業日比0.54%高の1367.18ポイントだった。プライム市場の売買代金は4兆3014億6100万円だった。東証33業種では、値上がりは海運や保険、電気・ガスなど25業種、値下がりは空運や陸運、医薬品など7業種だった。
三菱重工業やTDKが堅調。NTTデータグループは年初来高値を更新した。一方、第一三共やニトリホールディングスは軟調。ルネサスエレクトロニクスはさえなかった。
新興株式市場は、東証グロース市場250指数が0.74%安の661.17ポイントと4日ぶりに反落した。
東証プライム市場の騰落数は、値上がりが877銘柄(53%)、値下がりは713銘柄(43%)、変わらずは54銘柄(3%)だった。
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