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EXCLUSIVE-キオクシア、10月上場見送り 目標の時価総額に届かず=関係者

ロイター / 2024年9月24日 17時53分

 9月24日、半導体メモリー大手のキオクシアホールディングスが、10月中を予定していた新規株式公開(IPO)の見送りを決めたことが分かった。東京都内で2021年撮影(2024年 ロイターI/Kim Kyung-Hoon)

Miho Uranaka Sam Nussey

[東京 24日 ロイター] - 半導体メモリー大手のキオクシアホールディングスが、10月中を予定していた新規株式公開(IPO)の見送りを決めたことが分かった。関係者3人が明らかにした。うち2人によると、世界的に半導体株が調整する中、上場時に目指していた時価総額1.5兆円に届かないと判断した。

キオクシアは8月に東京証券取引所へ上場を申請しており、関係者らによると、週内に承認が下りることを見込んでいた。実現すれば日本で今年最大のIPOになるとみられていた。

合計で5割以上の株式を持つ米投資会社ベインキャピタルはロイターの取材にコメントを控えた。キオクシアは「適切な時期の上場を目指して準備を進めている」とした。

株式売り出しの想定価格を決めるに当たり、比較対象としていた企業の株価が調整していることが要因の1つ。前出の関係者2人によると、ベインキャピタルが目指していた価格に対し、投資家の評価はこれを下回っていた。

調査会社トレンドフォースによると、キオクシアはデータ記憶用のNAND型フラッシュメモリーで世界3位。競合の米マイクロン・テクノロジーや韓国サムスン電子、SKハイニックスの株価は直近の高値から3─4割下落している。

キオクシアは2017年に東芝から分離して発足した東芝メモリが前身で、ベインが主導する連合が18年に約2兆円で買収した。ベイン率いる連合が56.3%、東芝が40.6%、HOYAが3.1%出資している。米中の緊張に起因する世界の半導体市場の不確実性を理由に、IPO計画を20年に延期した経緯がある。

米ウェスタンデジタルとの合併交渉は、SKハイニックスが反対したため、昨年10月にとん挫した。

(浦中美穂、Sam Nussay 編集:久保信博)

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