ブラジル中銀、物価目標達成への決意表明 インフレリスク警戒
ロイター / 2024年10月24日 9時28分
10月23日、ブラジル中央銀行のカンポス・ネト総裁ら政策担当者らはインフレ率を目標の3%へ引き下げるためには何でもすると強調した。写真はブラジル中銀。2021年8月、ブラジリアで撮影(2024年 ロイター/Amanda Perobelli)
[23日 ロイター] - ブラジル中央銀行のカンポス・ネト総裁ら政策担当者らは23日、インフレ率を目標の3%へ引き下げるためには何でもすると強調した。データ次第で金融政策を決める姿勢を示した一方、インフレ期待が目標を上回っていることに懸念を示した。
ブラジル中銀は9月の金融政策委員会(COPOM)で、政策金利を0.25%引き上げて10.75%にすることを決めた。経済活動が予想されていたよりも強いことを受け、高止まりする見通しのインフレ率を何とか押さえ込もうと取り組んでいる。
総裁はUBSが主催したイベントで、物価目標を達成するために中銀が「必要なこと」をすると投資家に確信させることが重要だと表明。一方で「インフレ率が拡大するリスクと、今日のリスクプレミアムを踏まえると、(これらは)私たちを非常に心配させる兆候だ」と述べた。
一方、中銀のパウロ・ピッチェッティ国際部長はXPが主催したイベントで、金融政策の判断について「私たちは完全にデータ次第にすることを決めた」と発言。その上で「インフレ率を目標へと収束させるために金融政策で必要なことを実施するという明確なコミットメントを持っている」と訴えた。
今週まとめられた民間エコノミストへの調査によると、ブラジルのインフレ率は今年末に4.5%となり、中銀の目標レンジの1.5―4.5%の上限に達する見通し。インフレ率は来年末までに3.99%へ鈍化すると予想されている。
市場予想では、中銀が11月のCOPOMで50ベーシスポイント(bp)の利上げを決める確率が89%、75bpの利上げを決定する確率が11%となっている。
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