米ボーイング労組、会社側の労働協約案拒否 スト継続
ロイター / 2024年10月24日 12時19分
10月23日、米航空機大手ボーイングの米工場で働く労働組合員は、4年間で計35%の賃上げを含む会社側の新たな労働協約案を拒否し、ストライキを継続することを決めた。写真は労働協約案に関する投票日にピケラインに集まる同社の労働者。ワシントン州レントンで撮影(2024 ロイター/David Ryder)
Daniel Catchpole Allison Lampert Matt McKnight
[シアトル 23日 ロイター] - 米航空機大手ボーイングの国内工場で働く労働組合員は23日、4年間で計35%の賃上げを含む会社側の新たな労働協約案を拒否し、ストライキを継続することを決めた。
同社の最大労組によると、米太平洋岸北西部の約3万人の従業員のうち64%が会社側の案に反対票を投じた。
組合指導部は、2014年以来となる新たな協約について会社側と直ちに交渉を再開する用意があると表明。「10年間の犠牲の後、われわれはまだ埋め合わせをしなければならない状況にある」とした。ボーイングは当時、従来の年金を打ち切る協約を押し通すために新しい777型機の生産を他の地域に移すと組合に迫った経緯がある。
正式な投票で会社側の提案を拒否したのは2回目。先月に行われた前回は労働者の95%が拒否し、ストにつながった。
イリーナ・ブリオネスさん(25)は投票後、「より良い協約を勝ち取るまでストを続ける覚悟はできている」と述べた。
多くの労働者は10年前に結ばれた最後の協約に怒りを感じている。
シアトル郊外の767型機工場で働くドノバン・エバンスさん(30)は投票結果が出る前、「今度こそ望みをかなえるつもりだ」と語り、組合が求める40%の賃上げの実現に向けて反対票を投じたと明らかにした。
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