英、リリーのアルツハイマー薬を承認 高価過ぎて一般提供見送りへ
ロイター / 2024年10月24日 13時23分
10月23日、英医薬品・医療製品規制庁(MHRA)は米製薬大手イーライリリーのアルツハイマー病治療薬「ドナネマブ」を承認したが、英国家医療制度(NHS)で利用できる医薬品を決める英国立医療技術評価機構(NICE)がNHS加入者には高価過ぎると判断したため、NHSでの提供は見送られる見通しだ。写真は会社ロゴ。米カリフォルニア州で2020年9月撮影(2024年 ロイター/Mike Blake)
[23日 ロイター] - 英医薬品・医療製品規制庁(MHRA)は23日、米製薬大手イーライリリーのアルツハイマー病治療薬「ドナネマブ」を承認したが、英国家医療制度(NHS)で利用できる医薬品を決める英国立医療技術評価機構(NICE)がNHS加入者には高価過ぎると判断したため、NHSでの提供は見送られる見通しだ。
ドナネマブ(商品名キスンラ)はエーザイとバイオジェンが共同開発したレカネマブ(商品名レケンビ)に次いで、英国で2番目のアルツハイマー病治療薬となった。
リリーは英国での価格設定の詳細を明らかにしなかったが、米国では12カ月の治療期間で約3万2000ドルとされる。
公的資金から支払われる治療法の費用対効果を判断するNICEは、ドナネマブの費用対効果はNICEが通常NHSでの提供を許容できると見なす水準の5─6倍と試算。ドナネマブがどの程度の利益をもたらすのか、また治療中止後どの程度効果が持続するのかについては、大きな不確実性があるとし、ドナネマブの効果はNHSへの追加費用を正当化するには不十分と指摘した。
リリーは、ドナネマブの費用対効果に引き続き自信を持っており、11月20日に終了する協議期間中、NICEと緊密に協力していくと表明した。
ドナネマブは4週間ごとに点滴静注され、臨床試験では認知機能の低下を4─7カ月遅らせることが示されている。
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