インフレ目標に近づく、2月会合までデータ収集=豪中銀議事要旨
ロイター / 2024年12月24日 10時9分
オーストラリア準備銀行(中央銀行)は12月24日公表した12月9─10日の理事会の議事要旨で、インフレが鈍化しているという自信が強まり、利下げに近づきつつあるものの、早ければ2月とみられている利下げ開始には好ましいデータが続く必要があるとの見解を示した。2018年2月、シドニーで撮影(2024年 ロイター/Daniel Munoz)
[シドニー 24日 ロイター] - オーストラリア準備銀行(中央銀行)は24日公表した12月9─10日の理事会の議事要旨で、インフレが鈍化しているという自信が強まり、利下げに近づきつつあるものの、早ければ2月とみられている利下げ開始には好ましいデータが続く必要があるとの見解を示した。
理事会は同会合で、インフレ上昇リスクは減少し、経済下振れリスクは強まったと判断した。
一方、「インフレが目標に向かって持続的に進んでいると確信できるまで、金融政策は十分に制約的であることが必要だと理事らは確認した」とも指摘した。
中銀は政策金利を4.35%に据え置いたが、インフレが目標に向かっていると「ある程度確信」していると表明し、タカ派的な文言を和らげた。また、前回の声明にあった「何も決定しておらず何も排除していない」との文言や「政策は十分に制限的である必要がある」との文言を削除した。
議事要旨によると、理事らは、今後のデータが引き続き予想通り、あるいは予想よりも弱い展開になれば、基調インフレが2─3%の目標に持続的に向かっているとの確信がさらに強まると判断。
「そうなれば、やがて金融政策の引き締め度合を緩和し始めるのが適切だと結論付けた」とし、2月の会合までにデータがそろうと見通した。ただ、「予想より強いデータになれば、プロセスにさらに時間がかかる可能性がある」との見方も示した。
中銀のハト派的トーンを受け、市場では2月に0.25%の利下げが行われる確率を55%と予想し、4月までの利下げは完全に織り込まれている。
議事要旨では、住宅の月次インフレ指標が第4・四半期の消費者物価指数(CPI)予想に若干の下振れリスクを示唆していると指摘。第3・四半期の総合CPIは2.8%上昇に鈍化した。
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