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米経済は順調、新型ウイルスはリスク=クリーブランド連銀総裁

ロイター / 2020年2月25日 8時22分

米クリーブランド地区連銀のメスター総裁は24日、米経済は今年は順調に推移するとし、米国の金融政策は現在は良好な位置にあるとの考えを示した。ワシントンの 米連邦準備理事会(FRB)で昨年3月撮影(2020年 ロイター/Leah Millis)

[ワシントン 24日 ロイター] - 米クリーブランド地区連銀のメスター総裁は24日、新型コロナウイルスの感染拡大がもたらすリスクにもかかわらず、米経済は今年、順調に推移するとし、米国の金融政策は現在良好な位置にあるとの考えを示した。

24日の米株市場は中国以外の複数の国への新型ウイルス感染拡大を受け、世界経済への影響を巡る懸念から大幅下落した。

メスター総裁はワシントンで開かれた会議で「米経済は良好に推移しており、こうした状況は継続すると予想している」と述べた。

ただ、新型ウイルスの感染拡大で想定される影響を自分自身の今年の見通しに対する下方リスクとして織り込んだと指摘。ウイルスの流行は「大きなリスク」とした上で、「現時点で経済が受ける影響を推し量るのは難しいが、こうした不確実性の新たな根源は慎重に見守っていきたい」と述べた。

総裁は米経済成長率が2%程度になり、労働市場が堅調に拡大し、インフレ率は低水準で安定推移するとの見通しを示している。

総裁はまた会議後、記者団に対し、FRBは新型ウイルス感染拡大を巡る懸念を背景にした短期的な金融市場の動向に過剰反応するべきではないとの見方を示した。

「金融市場の状況を考慮することや今後の金融状況を見極めることを望むのは当然だが、1日の動きを見て推定するのは正しくないだろう」と語った。

新型ウイルスによる影響の度合いは感染拡大がどの程度深刻なものになるかや、どの程度続くかに左右されると指摘した上で、この問題でFRBの対応が後手に回るとは思わないと述べた。

メスター総裁はこのほか、インフレ率は向こう1、2年で連邦準備理事会(FRB)が目標とする2%を回復するとの見方を表明。「インフレ率が目標をかなり長い間下回っていることで、FRBは一段の金融緩和を実施する必要があるのかとの疑問が出ているが、自分自身は現時点ではそのようには考えていない」と述べた。

オックスフォード・エコノミクスの米国担当チーフエコノミスト、グレゴリー・ダコ氏は、同会議でロイターに対し「目先のリスクは現在、金融市場の状況だ。実際の影響は小さいが、ボラティリティーがリスクだ。ドルが上昇し、株が下落すれば、直接打撃を受ける」と語った。

米投資家らはFRBの追加利下げ時期の予想を4月に前倒ししている。

ゴールドマン・サックスは第1・四半期の米国内総生産(GDP)伸び率予想を従来の1.4%から1.2%に下方修正。米企業のサプライチェーンを巡る問題が第2・四半期まで長期化すれば、生産が削減される可能性があるとの見方を示した。

*内容を追加しました。

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