中南米産油国、原油価格低迷で海外勢の資金引き揚げ顕著
ロイター / 2020年4月24日 13時9分
4月23日、中南米産油国の金融市場からの資金流出が、ここ数週間で記録的な水準に達している。新型コロナウイルス感染拡大に原油価格の急落が加わり、投資家が一段とリスクを回避する姿勢を見せているためだ。写真は国営のメキシコ石油公社(ペメックス)のタンクローリー。20日撮影(2020年 ロイター/Daniel Becerril/File Photo)
[ブラジリア 23日 ロイター] - 中南米産油国の金融市場からの資金流出が、ここ数週間で記録的な水準に達している。新型コロナウイルス感染拡大に原油価格の急落が加わり、投資家が一段とリスクを回避する姿勢を見せているためだ。
中でもメキシコ、ブラジル、コロンビアの株式・債券市場からの資金流出が顕著となっている。
民間金融機関の国際団体、国際金融協会(IIF)と大手銀行のデータで明らかになった。
全ての資金流出が原油価格の動向を直接反映したものではないが、メキシコのペメックス[PEMX.UL]やブラジルのペトロブラス
IIFの南米担当者は「南米石油輸出国の市場からの、非居住者資金の流出リスクは高まっている。かなり早く実現する可能性がある」と話した。また、こうした国は財政面で対外資金への依存度が高く、一段の資金流出に対して特にぜい弱だと指摘した。
<メキシコ>
IIFによると、海外投資家は3月に債券ファンドから51億5000万ドルの資金を引き揚げた。これは2009年の統計開始以来、最大の流出額となる。また債券ファンドは7週連続で流出超となっている。
<コロンビア>
債券・株式を合算した3月の資金流出額は6億04000万ドル。過去20年で3番目に大きな額だった。
<ブラジル>
1─3月期の株式市場からの資金流出額は138億ドル。金融危機にあった2008年8月─2009年2月の131億ドルを上回り、2000年の統計開始来、最大となった。
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