離脱後巡る交渉、英からの歩み寄り見られず=EU首席交渉官
ロイター / 2020年4月25日 0時21分
4月24日、欧州連合(EU)で英国の離脱協議を担当するバルニエ首席交渉官は、英EU離脱後の将来的な関係を巡る交渉について、時間的な余裕がないにもかかわらず、英国側からの歩み寄りは見られなかったと述べた。写真はブリュッセルで記者会見するバルニエ首席交渉官(2020年 ロイター/Olivier Matthys)
[ブリュッセル/ロンドン 24日 ロイター] - 欧州連合(EU)で英国の離脱協議を担当するバルニエ首席交渉官は24日、英EU離脱後の将来的な関係を巡る交渉について、時間的な余裕がないにもかかわらず、英国側からの歩み寄りは見られなかったと述べた。
バルニエ氏は今週実施された交渉後の記者会見で、英国が離脱後の移行期間の期限を2020年末から延長することを排除したと指摘。「英国は交渉を巡る非常に短い日程を強いることはできない。一方で、EUにとって重要な特定分野を巡り対応したり進展させたりすることもなかった」と述べた。
移行期間は1─2年延長することが可能だが、英国側が6月末までに要請する必要がある。6月末までに予定されている残りの交渉は5月11日および6月1日から始まる1週間の2回のみ。
バルニエ氏は「あらゆる問題を同時に進展させなければならず、最も困難な議題の解決策を見つける必要がある。英国は移行期間の延長を拒否することはできず、同時に重要な分野での議論のスピードを落とすこともできない」と主張。EUは全ての分野での単一の枠組みを望んでいる一方、英国は分野ごとの個別の合意を求めているとし、将来的な関係のガバナンスを巡る問題が浮き彫りとなった。
また、漁業に関する具体的な進展はなかったとした上で、「EUは漁業に関する公平かつ持続可能で長期的な解決策を含まない将来の経済連携に合意するつもりはない」とした。
一方、英政府は同日、財の貿易に関するEU側の詳細な提案は、最近行われた他国との自由貿易協定(FTA)に「はるかに及ばない」内容だったとし、他の分野に関しても「大きな隔たり」があったと指摘。一方で、交渉は「建設的」で「双方の意見の相違解消に向けわずかな進展があった」とした。
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