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NY市場サマリー(24日)ドル小幅安、米株反発

ロイター / 2020年9月25日 6時30分

[24日 ロイター] -

<為替> ドルが小幅安。行き詰っていた政権と野党民主党指導部による新型コロナウイルス経済対策を巡る協議が再開するとの期待から株価が底堅く推移し、ドルを圧迫。

序盤の取引では、新規失業保険申請件数が予想を超える増加となったことを受け、株価は下落、ドルは上昇していた。

終盤の取引で、ドル指数<=USD>は0.01%安の94.373。一時、7月24日以来の高値となる94.60に上昇する場面もあった。

ユーロ/ドル は小幅高の1.1664ドル。

ポンド/ドル も一時の下げから戻し、0.11%高。スナク英財務相は同日、コロナ感染拡大で打撃を受けた労働者に向け新たな雇用支援策を行うと発表。同時に、政府が全ての雇用を救うことはできないと言明した。

一方、スウェーデンクローナ とノルウェークローネ は対ドルで下落。ドルは一時、対スウェーデンクローナで7月14日以来、対ノルウェークローネでは7月1日以来の高値を付けた。

豪ドル/米ドル は5日続落。豪ドルは一時7月21日以来の安値に沈んだが、その後は下げ幅を縮小し、終盤の取引は0.38%安近辺で推移した。

<債券> 国債利回りが小幅低下。新規失業保険申請件数が予想以上に増加したほか、景気対策の遅れなどを背景に底堅い動きとなった。

シカゴ地区連銀のエバンズ総裁は24日、コロナ危機で仕事を失った何百万人もの国民への支援を強化すべきだとした上で「総需要の潜在的な穴は大きく、特に脆弱な地域の家計や企業へのさらなる打撃を抑えるには、より多くの財政的救済が必要だと考える」と述べた。

シーポート・グローバル・ホールディングス(ニューヨーク)のマネジングディクレター、トム・ディガロマ氏は「投資家は大統領選の動向を踏まえ売りたがっているが、債券の買いが必要な向きもある」と指摘。「追加刺激などの大きなニュースがない限り、取引レンジは非常に狭くなる」とした。

10年債利回り は0.7ベーシスポイント(bp)低下し0.669%。連邦公開市場委員会(FOMC)の結果が公表された先週16日以降、利回りは6bp内にとどまっている。

リッチモンド地区連銀のバーキン総裁は24日、インフレ期待は安定しており、近い将来にインフレ率が上昇するリスクは低いとする一方、金融安定性を巡るリスクが顕在化したり、インフレ率が急速に上昇した場合、FRBは利上げすることは可能との見方を示した。

2年債利回り は0.2bp低下し0.137%。

500億ドルの7年債入札は底堅い結果となった。

<株式> 荒い値動きの中、反発して取引を終えた。新規失業保険申請件数が予想以上に増加したものの、好調な新築住宅販売を受け景気回復期待が持ち直し、このところ下げていたテクノロジー株に買いが集まった。

アップル 、アマゾン・ドット・コム 、エヌビディア 、フェイスブック<.FB.O>は全て上昇した。

ブライト・トレーディングのトレーダー、デニス・ディック氏は、大きな相場変動は警戒の高まりを示しているとし、市場心理が急変したと指摘。「機会損失の恐怖が実際に資金を失う恐怖に変わった」とし、「(ネット証券の)ロビンフッドを利用するにわかトレーダーや個人投資家が淘汰されている」と述べた。

朝方発表された新規失業保険申請件数の発表を受け、この日の米株は下げて始まり、S&P総合500種<.SPX>は9月2日に付けた最高値から再び10%下落する場面もあった。

投資家の不安心理を示すシカゴ・オプション取引所(CBOE)のボラティリティー・インデックス(恐怖指数)<.VIX>は約2週ぶり高水準で推移しているが、来週の四半期末まで上昇が予想されている。

スパルタン・キャピタル・セキュリティーズの市場チーフエコノミスト、ピーター・カーディロ氏は、「重要なのは恐怖指数で、まだ下方向への強い動きが続くことを示すレベルには達していない」と指摘。「売られた後に安値買いできるかもしれないが、9月最後の数日には機関投資家のお化粧買いが出てくるはずだ」と述べた。

電動トラックメーカーのニコラ は9.7%下落し、週間で過去最大の下げになる見込み。ウェドブッシュが投資判断を「アンダーパフォーム」に引き下げた。

<金先物> ドル高・ユーロ安に伴う売りなどが一巡し、4営業日ぶりに反発。中心限月12月物の清算値(終値に相当)は前日比8.50ドル(0.45%)高の1オンス=1876.90ドル。

<米原油先物> 米石油製品の在庫取り崩しが引き続き支援材料となり、3日続伸。米国産標準油種WTIの中心限月11月物の清算値(終値に相当)は前日比0.38ドル(0.95%)高の1バレル=40.31ドル。12月物は0.36ドル高の40.58ドルとなった。

米エネルギー情報局(EIA)が23日に発表した最新週の米原油在庫は前週比160万バレル減少。ガソリン在庫とディスティレート(留出油)在庫もそれぞれ400万バレル、340万バレルの取り崩しとなり、過度な供給過剰懸念が和らいだ。ただ、欧州で新型コロナウイルスの感染が再拡大する中、世界的な景気減速からエネルギー需要も縮小するのではないかとの懸念が根強く、相場は昼ごろまでもみ合いとなった。

その後外国為替市場で、強含みに推移していたドルが対ユーロで下落に転じ、ドル建てで取引される原油の割高感が和らいだため、相場はプラス圏に浮上する展開となった。

ドル/円 NY終値 105.40/105.43

始値 105.46

高値 105.52

安値 105.33

ユーロ/ドル NY終値 1.1672/1.1676

始値 1.1642

高値 1.1687

安値 1.1627

米東部時間

30年債(指標銘柄) 17時05分 99*07.50 1.4064%

前営業日終値 98*25.50 1.4250%

10年債(指標銘柄) 17時05分 99*19.00 0.6675%

前営業日終値 99*16.50 0.6760%

5年債(指標銘柄) 17時05分 99*27.75 0.2768%

前営業日終値 99*27.38 0.2790%

2年債(指標銘柄) 17時05分 99*31.25 0.1367%

前営業日終値 99*31.13 0.1390%

終値 前日比 %

ダウ工業株30種 26815.44 +52.31 +0.20 <.DJI>

前営業日終値 26763.13

ナスダック総合 10672.27 +39.28 +0.37 <.IXIC>

前営業日終値 10632.99

S&P総合500種 3246.59 +9.67 +0.30 <.SPX>

前営業日終値 3236.92

COMEX金 12月限 1876.9 +8.5 <0#GC:>

前営業日終値 1868.4

COMEX銀 12月限 2319.6 +9.1 <0#SI:>

前営業日終値 2310.5

北海ブレント 11月限 41.94 +0.17 <0#LCO:>

前営業日終値 41.77

米WTI先物 11月限 40.31 +0.38 <0#CL:>

前営業日終値 39.93

CRB商品指数 148.3589 +0.6233 <.TRCCRB>

前営業日終値 147.7356

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