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日経平均は3日続伸、景気敏感株を物色 上値に重さも

ロイター / 2021年5月24日 15時31分

東京株式市場で日経平均は3日続伸した。前週末の米国市場がまちまちの展開となる中で安く始まったが、その後、切り返した。写真は東証、2020年10月撮影(2021年 ロイター/Kim Kyung-Hoon)

[東京 24日 ロイター] - 東京株式市場で日経平均は3日続伸した。前週末の米国市場がまちまちの展開となる中で安く始まったが、その後、切り返した。新型コロナウイルスワクチンの大規模接種が始まり、景気敏感株を中心に物色された。買い一巡後は材料不足から上値が重くなり、伸び悩んだ。

前週末21日の米国株式市場はインフレ懸念がくすぶる中でまちまちの展開だった。日本株は売り優勢でスタートしたが、その後に切り返した。日経平均の予想PER(株価収益率)が13倍台に低下し、割安感から押し目を買う動きが活発化した。自衛隊が運営するワクチン大規模接種センターでの接種が開始され、海運や鉄鋼、銀行など景気敏感株を中心に幅広く物色された。

一時、前週末比で200円を超す上昇となり、10日高値から13日安値まで急落した際の半値戻し(2万8535円08銭)を上回った。ただ、買い一巡後は、伸び悩んだ。2万8500円─2万9000円の水準は急落前に商いが膨らんだ水準でもあり、戻り待ちの売りが出やすいとみられている。

市場では「材料を欠く中で、グロース株と景気敏感株を巡る循環物色が続いている。今週は足場固めの動きになりそう」(証券ジャパンの大谷正之投資情報部部長)との見方が出ていた。

TOPIXは0.44%高で取引を終了。東証1部の売買代金は2兆1504億9600万円と膨らまなかった。東証33業種では、海運、空運、鉱業、銀行などが上昇率上位だった一方、医薬品、情報・通信、小売などは下落した。

トヨタ自動車が18日に付けた上場来高値を更新。日本郵船や三菱UFJフィナンシャル・グループなど銀行株も堅調に推移した。一方、ソフトバンクグループはさえなかった。

東証1部の騰落数は、値上がり1394銘柄に対し、値下がりが715銘柄、変わらずが83銘柄だった。

終値 前日比 寄り付き   

日経平均 28364.61 46.78 28212.32

TOPIX 1913.04 8.35 1903.54

東証出来高(万株) 99383 東証売買代金(億円) 21504.96

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