円債中心を維持、クレジットやオルタナ強化=朝日生命・24年度運用計画
ロイター / 2024年4月24日 16時8分
4月24日、朝日生命保険は2024年度の一般勘定資産運用計画で、クレジット投融資とオルタナティブ投資を強化する方針を決めた。写真は円紙幣。2022年9月撮影(2024年 ロイター/Florence Lo)
Mayu Sakoda
[東京 24日 ロイター] - 朝日生命保険は2024年度の一般勘定資産運用計画で、クレジット投融資とオルタナティブ投資を強化する方針を決めた。同社は昨年度から外債から円債中心の運用計画に転換しており、今年度も円金利資産中心のポートフォリオを維持しつつ、クレジット投資などにも分散させ安定的な収益を確保する。
23日に開催した資産運用方針説明会で、内村伸明資産運用企画部長が明らかにした。
朝日生命は23年度に対ドルでの円安進行や円金利の上昇を受け、国内債券を2400億円増やし、外貨建債券を2300億円減らした。24年度は、国内債券は償還があるため残高としては400億円程度減少するが、外貨建債券の残高を維持し、円債中心の運用を継続する。クレジット投融資は900億円程度積み増しを行う。オルタナティブ投資はインフラファンド、プライベートデット・ファンドを中心に取り組み、200億円増加する。
内村部長は今年度の運用計画について「昨年大幅に変更したため配分自体を大きく変える予定はないが、金利は国内外で高い状況が続く可能性があるため、随時入れ替えを行い利回りの向上を図っていく」と述べた。
また、「今年度最大のリスクは為替」とし、ボラティリティーが上昇する局面では為替ヘッジを増やすなど機動的に対応していく。為替は当面ドル高/円安を見込むものの、夏ごろからは連邦準備理事会(FRB)の利下げが視野に入るため、円高に振れる可能性があるとみている。
日銀は年内に1回、年度内では2回追加利上げを実施する可能性があるとし、長期金利の反応や為替を注視していくとした。
株式投資は国内株式が微増、外国株式は横ばいの予定。不動産は売却に伴い微減の見通し。
◎24年度の相場見通し(レンジと年度末)は以下の通り。
通年 年度末
日本国債10年物利回り 0.60─1.30% 1.10%
米国債10年物利回り 3.50─5.00% 4.00%
国内株式(日経平均株価) 3万0000─4万3000円 3万8000円
外国株式(NYダウ) 3万0000─4万3000ドル 3万8000ドル
ドル/円 135─160円 145円
ユーロ/円 143─170円 154円
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