ラトニック氏の金融会社がテザーと協議、新たな融資事業で＝ＢＢＧ

　トランプ次期米政権の商務長官に指名されたハワード・ラトニック氏が最高経営責任者（ＣＥＯ）を務める金融サービス会社キャンター・フィッツジェラルドが、ビットコインを担保に米ドルを融資する新事業でステーブルコイン運営大手テザーから資金支援を受ける方向で協議していると、ブルームバーグが２４日報じた。２０２３年３月撮影のイメージ写真（２０２４年　ロイター/Dado Ruvic/Illustration）

[２４日 ロイター] - トランプ次期米政権の商務長官に指名されたハワード・ラトニック氏が最高経営責任者（ＣＥＯ）を務める金融サービス会社キャンター・フィッツジェラルドが、ビットコインを担保に米ドルを融資する新事業でステーブルコイン運営大手テザーから資金支援を受ける方向で協議していると、ブルームバーグが２４日報じた。

融資は数百億ドル規模に達する可能性があると、事情を知る関係者の話として伝えている。

テザーはロイターの問い合わせに対し「過去数年間に得た利益の一部を異なる機会に使うための検討を行っている」と電子メールで応じた。

キャンター・フィッツジェラルドはコメントの求めに応じていない。

報道によると、テザーはキャンターの資産管理サービスを使ってステーブルコインの価値を支える米国債を保有するなど既に関係を築いており、深化に向け交渉している。

ステーブルコインはドルやユーロなど法定通貨を裏付けとすることで、安定的な価値を維持できるよう設計されたデジタル通貨。