メタのＡＩチャットボット、米大統領の名前混同 バイデン氏と回答

　１月２３日、米メタ・プラットフォームズの人工知能（ＡＩ）チャットボットで現職の米大統領を識別できない状況が発生しており、この問題が早急な修正を必要とする緊急案件に格上げされたと、事情に詳しい関係者が明らかにした。２０２３年９月撮影（２０２５年　ロイター/Dado Ruvic）

Katie Paul

[ニューヨーク ２３日 ロイター] - 米メタ・プラットフォームズの人工知能（ＡＩ）チャットボットで現職の米大統領を識別できない状況が発生しており、この問題が早急な修正を必要とする緊急案件に格上げされたと、事情に詳しい関係者が明らかにした。

２０日に共和党のドナルド・トランプ氏が大統領に就任したが、関係者によると、２３日時点でメタのＡＩチャットボットは依然として、前任のバイデン氏が大統領だと答えた。

ロイターが２３日に大統領の名前を聞いたところ、メタのチャットボットは「現在の大統領はジョー・バイデン氏です。しかし、入手可能な最新情報によると、ドナルド・トランプ氏が２０２５年１月２０日に大統領に就任しました」と回答した。

メタの広報担当者、ダニエル・ロバーツ氏は「米大統領がトランプ氏であることは誰もが知っている。古い情報を返すことは全ての生成ＡＩシステムで時々起きることで、われわれは今後も機能の改善を続けていく」と述べた。

どのような緊急措置を実施したかについてはコメントしなかった。

今週にはメタが運営する交流サイト（ＳＮＳ）の一部ユーザーから、トランプ大統領やメラニア夫人、バンス副大統領のアカウントをフォロー解除した後も再びフォローした状態に戻る問題も報告された。