欧州への投資時期到来の可能性、悲観論行き過ぎ=ブラックロックCEO
ロイター / 2025年1月25日 0時16分
世界最大の資産運用会社ブラックロックのラリー・フィンク最高経営責任者(CEO)は24日、欧州への投資を再開する時期が来ている可能性があるという認識を示した。同日撮影(2025年 ロイター/Yves Herman)
[ダボス(スイス) 24日 ロイター] - 世界最大の資産運用会社ブラックロックのラリー・フィンク最高経営責任者(CEO)は24日、欧州への投資を再開する時期が来ている可能性があるという認識を示した。
フィンクCEOは世界経済フォーラム(WEF)の年次総会(ダボス会議)で行われた世界経済の見通しに関するパネル討論会で「欧州に対する悲観論は行き過ぎ」と指摘。資本市場統合などの分野でなお進展の余地があるとしつつも、「欧州に再び投資すべき時期ではないかと考えている」と語った。
同討論会に参加した欧州中央銀行(ECB)のラガルド総裁は、トランプ米大統領のホワイトハウス返り咲きを踏まえ、「実存的な脅威」を欧州が直面する世界経済の課題と位置付け、「欧州の指導者が団結してこの脅威に対処できれば、欧州にはかなりの将来性が存在する」と述べた。
フィンク氏はまた、米インフレ見通しをさほど懸念しておらず、最近の米債利回りの動向は、インフレ上昇と財政赤字拡大の観測を反映しているという認識を示した。
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