カナダ首相、党首辞任の意向＝近く表明か、支持率低迷で圧力―報道

　【ニューヨーク時事】カナダ紙グローブ・アンド・メール（電子版）は５日、トルドー首相が近く少数与党の自由党の党首を辞任する意向だと報じた。６日にも表明するという。３人の情報筋の話として伝えた。

　同時に首相を辞任するか、新たな党首が選出されるまで首相にとどまるかは不明。一方、ロイター通信は５日、トルドー氏はまだ最終決定を下しておらず、辞任表明の可能性が「高まっている」と報じた。

　自由党は全議員を招集した特別会合を８日に開く予定で、グローブ紙は、議員からの圧力に屈したと見られないよう会合前に辞任を表明する必要性を「トルドー氏が認識している」とする情報筋の話を伝えた。

　トルドー氏は２０１５年に首相に就任。９年超の在任期間は現職の先進７カ国（Ｇ７）首脳で最長だが、近年は物価上昇や住宅不足などの問題を背景に支持率が低迷し、辞任圧力が高まっていた。　

［時事通信社］