亡き家族しのび、思い伝える=東北・能登と交流も―震災遺児の集い・神戸
時事通信 / 2025年1月11日 19時2分
阪神大震災と東日本大震災、能登半島地震で親を亡くした震災遺児らによる追悼集会が11日、遺児らの心のケアをする施設「神戸レインボーハウス」(神戸市東灘区)で開かれた。「被災したつらさは変わらない」「伝えられることは後世に伝えたい」。参加者は家族をしのび、それぞれの経験や将来への思いを分かち合った。
阪神大震災から30年となるのを前に、施設を運営する「あしなが育英会」(東京都千代田区)が主催。集会は1996年に始まり、東日本大震災後の2016年からは東北地方の遺児らとの交流会も行われている。この日は、能登半島地震を含む三つの大地震で親を亡くした遺児とその家族計61人が参加した。
追悼式であいさつした神戸市中央区の主婦曽根侑子さん(37)は、阪神大震災で父啓一さん=当時(37)=を亡くした。長女の依燈ちゃん(1)を抱えながら、「子どもだった私もいい大人になった。今後起こり得る災害に備えていける人でありたい」と誓った。
東日本大震災の津波で母京子さん=当時(42)=を失った埼玉県春日部市の大槻綾香さん(28)は、夢だったパティシエとして働いている近況を報告。「これまでたくさん流した涙やつらさを抱き締められるように成長したい」と打ち明けた。
遺児家庭同士の交流会には、能登半島地震で妻を亡くした石川県輪島市の林克彦さん(47)も、高校1年の長男と中学1年の長女と共に参加した。「被災体験を聞く中で、心揺さぶられるものがあった。子どもたちにも何かしら良い影響があれば」と話した。
[時事通信社]
この記事に関連するニュース
ランキング
-
1朝5時の110番「起きたら知らない男がこたつで寝ている」 32歳男を住居侵入容疑で現行犯逮捕 近くで飲酒も詳細は「思い出せません」
RKB毎日放送 / 2025年1月12日 7時50分
-
2宿泊施設の2・5m×8mのガラス窓が強風で枠ごと吹き飛ぶ…「地響きのような音」とドアが開かないほどの風圧
読売新聞 / 2025年1月12日 8時42分
-
3介護や障がい福祉サービスの職員の賃金を月額1万円上乗せする法案を通常国会に提出へ 立憲野田代表が明らかに
TBS NEWS DIG Powered by JNN / 2025年1月11日 22時51分
-
4「絶対に捕まらないようにするから」東京オリンピック汚職事件はここから始まった…逮捕された電通元専務・高橋治之(80)を動かした「ある大物政治家」の言葉
文春オンライン / 2025年1月12日 6時10分
-
5渋谷パルコ前で「上から人が落ちてきた」、男性死亡…「通行人が巻き込まれたと聞き恐ろしい」
読売新聞 / 2025年1月11日 23時12分
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
エラーが発生しました
ページを再読み込みして
ください