窃盗容疑で男２人逮捕＝資産家宅狙った広域グループか―大阪府警

　大阪市の資産家宅から現金１億円や貴金属を盗んだとして、大阪府警捜査３課は１４日、窃盗などの容疑で、職業不詳長江政芳（４４）＝名古屋市名東区高柳町、会社員中根孝（４２）＝同市北区生駒町＝両容疑者を逮捕した。いずれも黙秘しているという。府内では被害当日に同様の事件が他に２件発生しており、同課が関連を調べる。

　２人は愛知県内の複数の資産家宅を狙った窃盗などの容疑で同県警に３回逮捕されたが、１４日に不起訴処分となり、府警へ身柄が移送された。

　逮捕容疑は、昨年９月６日午後１時１５～３０分ごろ、美容事業を経営する４０代女性が住む大阪市住吉区の住宅に、バールを使って侵入し、金庫二つに入っていた現金計約１億円と腕時計やネックレスなど１９２点（時価総額約５４００万円相当）を盗んだ疑い。

　同課によると、同日午後３時ごろに堺市西区の５０代男性社長宅、午後７時ごろに大阪府豊中市の６０代男性社長宅でも同様の被害が発生しており、２人の関与を調べる。

　２人は、名古屋市内で空き巣をしたとして、昨年１１月以降、愛知県警に窃盗などの容疑で逮捕された。いずれも資産家宅が狙われ、バールを使用し、インターホンで不在確認をする際に傘を差して顔を隠すなどの手口が共通しているという。

　同課によると、盗難車で移動しており、現場ごとに偽装ナンバープレートを付け替えていたという。防犯カメラには少なくとも４人映っており、同課は他にも関与した人物がいるとみて、全容解明を進める。　

［時事通信社］