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前副市長に有罪=五所川原市発注の官製談合―青森地裁

時事通信 / 2025年1月15日 15時26分

 青森県五所川原市発注の土木工事を巡り、事前に取り決めた業者に落札させたとして官製談合防止法違反などの罪に問われた同市の前副市長一戸治孝被告(71)の判決が15日、青森地裁であった。蔵本匡成裁判官は懲役1年6月、執行猶予3年(求刑懲役1年6月)を言い渡した。弁護人によると、控訴しない。

 蔵本裁判官は判決で「談合の結果、予定価格の約95~97%という高い率で落札されて税の無駄遣いも招き、職務の公正と市民の信頼が著しく損なわれた」と厳しく批判した。一方で、副市長を辞職し、事実を認め反省の態度を示しているなどとして執行猶予を付けた。

 判決によると、一戸被告は設計額500万円以上の指名競争入札での業者選定に従事していたが、2019年3月ごろ、佐々木孝昌市長の選挙を支援した建設業者などでつくる研究会の理事だった男(同法違反などの罪で公判中)から依頼を受け、数年にわたって入札情報を漏らした上、指定された業者を選定。21年11月に執行された3件の指名競争入札でも工事名や設計額などを漏らし、研究会所属業者に落札させるなどした。 

[時事通信社]

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