米含む３カ国連携強化＝日比外相一致、トランプ政権にらみ

　フィリピンを訪問中の岩屋毅外相は１５日、マニラで同国のマナロ外相と会談した。日本外務省によると、両外相は「自由で開かれたインド太平洋」の実現に向け、２０日に発足する米トランプ政権に働き掛けて日米比３カ国の連携を維持・強化する方針で一致した。

　海洋安全保障を巡り、日本が同志国に防衛装備品を無償供与する「政府安全保障能力強化支援（ＯＳＡ）」や政府開発援助（ＯＤＡ）を通じ、フィリピンへの支援を継続することも確認した。

　会談後の共同記者会見で、岩屋氏は南シナ海での中国の威圧的な行動について「地域の緊張を高める行為が繰り返されており、深刻に懸念している」と表明。トランプ政権との関係について「米国のこの地域への建設的な関与は米国にとっても重要との観点から、しっかり意思疎通を図りたい」と語った。　

［時事通信社］