中国、米大統領就任式に国家副主席＝異例の対応、摩擦緩和狙いか

　【北京時事】中国外務省は１７日、トランプ次期米大統領の２０日の就任式に韓正国家副主席が出席すると発表した。過去の大統領就任式には駐米大使が出席してきており、高官の派遣は異例。対中強硬姿勢を示すトランプ氏に対して、摩擦の緩和を図る狙いとみられる。

　韓氏は共産党上位７人の最高指導部メンバーではないものの、習近平国家主席の名代として外交儀礼の場に派遣されることも多い重量級の高官だ。中国外務省は「米新政府との意思疎通を強化し、相違点を適切に管理し、両国関係の安定的発展を推し進めたい」と説明。ワシントンでは、新政権の閣僚らと会談する可能性がある。

　トランプ氏は就任式に習氏を招待していた。習氏側は固辞したものの、国家主席に代わる人物として駐米大使では不適当とみて高官派遣に踏み切ったもようだ。　

［時事通信社］