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ガザ支援物資、搬入加速へ=WHO「医療再建には困難も」

時事通信 / 2025年1月20日 14時10分

 【エルサレム時事】パレスチナ自治区ガザでのイスラエルとイスラム組織ハマスの停戦入りを受け、ガザで人道援助を行う機関の間では避難民らに対する支援加速への期待感が高まっている。国連世界食糧計画(WFP)幹部は19日、AFP通信に「できる限り早期に100万人に手を差し伸べたい」と表明した。

 ガザでは人口約230万人のうち多数が家を追われて避難民となり、食料不足も深刻化している。WFPによれば、停戦合意を受け、既に支援物資を運ぶトラックが南部のケレムシャローム検問所などからガザ入りした。WFP幹部のスカウ氏は、「停戦合意では全検問所が開放され、1日600台分の物資が搬入される予定だが、われわれとしても今後20日間にわたって1日150台を見込んでいる」と強調。1日当たり数万人にパンを配給することが「目標の一つだ」と述べた。

 一方、ガザではイスラエル軍が病院を攻撃し、医療支援もままならない状況が続いた。世界保健機関(WHO)は19日声明を出し、「可能な限り多くのルートからの物資搬入など、ガザ住民への体系的支援が求められる」と指摘。テドロス事務局長もSNSで、停戦合意が「紛争で疲弊した多くの人々に大きな希望を与える」としつつ、「破壊の大きさを考えると、ガザの医療システムの再建は複雑かつ困難な課題だ」と認めた。 

[時事通信社]

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