３５人死亡の車暴走で死刑執行＝発生から２カ月余りで―中国・珠海

　【香港時事】中国南部・広東省珠海市で３５人が死亡した自動車暴走事件で、公共安全危害罪で有罪となった樊維秋死刑囚の刑が２０日、執行された。国営新華社通信が伝えた。発生からわずか２カ月余りの早さ。相次ぐ凶悪事件に厳しく臨む姿勢を示すことで、再発防止を図る狙いがあるとみられる。

　発生約１カ月半後の昨年１２月２７日に出た判決によると、樊死刑囚は１１月１１日夜、市内のスポーツ施設周辺で運動していた市民らに故意に車で突っ込んだ。離婚の財産分与を巡って不満を募らせ、鬱憤（うっぷん）を晴らそうとしたとされる。　

［時事通信社］