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希少カメの管理費詐取容疑=サンシャイン水族館元館長ら送検―警視庁

時事通信 / 2025年1月23日 12時41分

 東京・池袋のサンシャイン水族館で飼育する絶滅危惧種「ビルマホシガメ」の個体数を偽り、国から管理費をだまし取ったとして、警視庁生活環境課は23日、詐欺容疑で、元館長(60)=埼玉県富士見市、副館長(59)=東京都品川区=ら男4人を書類送検した。いずれも容疑を認めている。

 送検容疑は2018~22年、同館で飼育するビルマホシガメは8~9匹なのに、10~12匹とうその報告をし、経済産業省から管理費計約15万円を詐取した疑い。

 同課によると、税関当局は1999年、海外から密輸されたビルマホシガメ15匹を押収。同館はこのカメについて、日本動物園水族館協会を通じて経産省から飼育委託を受け、毎年管理費を受け取っていた。

 同館は03年、飼育スペースが狭くなったことなどを理由に元職員に10匹を無断で譲渡した。ただ、元館長らは、個体数の大幅減を伝えれば管理能力を疑われると考え、経産省にうその飼育数を報告。その後、少しずつ虚偽の死亡報告を繰り返し、実際の飼育数に近づけるなどしていた。

 ビルマホシガメを販売したとして、元職員が別の事件で逮捕され、捜査過程で同館の不正が発覚した。同課は03年以降、同館が計約190万円を詐取したとみている。

 同館は「捜査には全面的に協力していく」とコメントした。 

[時事通信社]

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