元学童保育園長に有罪判決＝プール小１死亡―大津地裁

　滋賀県長浜市のプールで２０２３年、学童保育活動中に小学１年の男児＝当時（６）＝が溺れて死亡した事故で、業務上過失致死罪に問われた学童保育所元園長の大谷琢央被告（５０）の判決が２７日、大津地裁であった。西脇真由子裁判官は禁錮１年６月、執行猶予４年（求刑禁錮１年６月）を言い渡した。

　西脇裁判官は「能力に応じた遊泳区域の指定や、監視員の位置の決定をせずに児童を無秩序に遊泳させた。慎重な監視を怠った過失の程度は大きい」と非難。一方で、起訴内容を認めて謝罪していることや、園長を辞職していることなどを踏まえ、執行猶予が相当と判断した。

　判決によると、大谷被告は２３年７月２６日午後１時ごろ、長浜市内のプールで４６人の児童を泳がせる際、事前に各児童の遊泳能力を把握せず、常に監視するなどの注意義務を怠り、男児を溺死させた。　

［時事通信社］