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中小へ広がり期待=連合の芳野友子会長インタビュー―25年春闘

時事通信 / 2025年1月27日 16時59分

 ―春闘への意気込みは。

 今春闘は賃上げの流れを定着させ、その裾野を中小企業や組合のない職場まで広げることが最大のミッションだ。前年を上回る賃上げを目指す。特に中小の賃上げ率が全体を上回り、格差是正が進むことを期待したい。

 ―中小の経営状況をどのように見ているか。

 中小は大手に比べ、人手不足が深刻で賃上げを含む人への投資が不可欠だ。さらに、物価や労務費の上昇分を価格転嫁しきれず、収益が圧迫されている。賃上げの原資を確保するには個々の企業努力だけでは限界があり、転嫁の促進を進めることが必要になる。

 ―連合として価格転嫁をどう進めるか。

 政府が策定した転嫁指針の周知徹底が非常に重要だ。地方版政労使会議の場も活用していきたい。消費者の理解促進にも取り組む。

 ―賃上げしても若年層に配分が偏っているとの指摘にはどう答えるか。

 連合として配分の在り方まで言及はしない。ただ、人材確保だけでなく定着やモチベーションの維持・向上も含め労使でしっかり協議すべきだ。各労使で組合員の納得が得られるような交渉が行われてほしい。

 ―最低賃金についての考え方は。

 最低賃金は社会全体の賃金を底支えする重要な役割を果たしている。今春闘の結果を地域別最低賃金の引き上げにつなげていきたい。日本の水準は先進国の中でも低く、底上げしなければ世界から取り残されてしまう。 

[時事通信社]

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