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押収の白い手袋に焦げ跡=電気、水道払えず困窮か―29日で発生1週間・長野殺傷

時事通信 / 2025年1月28日 14時22分

 長野市のJR長野駅前で男女3人が刃物で刺され、1人が死亡した事件で、女性への殺人未遂容疑で逮捕された無職矢口雄資容疑者(46)の自宅から押収された白い手袋の一部が焦げていたことが28日、捜査関係者への取材で分かった。長野県警の捜査本部は、証拠隠滅を図るために矢口容疑者が燃やしたとみている。

 矢口容疑者が電気代や水道代を払えない状態で、生活に困窮していたとみられることも判明した。事件は29日で発生から1週間。同容疑者は黙秘を続けており、捜査本部は動機などを詳しく調べる。

 同容疑者の自宅からは防犯カメラの画像と特徴がよく似たジャンパーとズボン、眼鏡などが押収された。包丁2本も見つかっており、事件に使われた凶器かどうか鑑定を進めている。

 県警は24日夕から矢口容疑者の自宅を監視していたが、26日朝の逮捕まで電気はつかず、外出する様子もなかった。逮捕時の矢口容疑者は公開された画像と違ってあごひげがなく、県警は同容疑者がひげをそるなどして見た目を変え、捜査を逃れようとした可能性があるとみている。

 事件は22日午後8時すぎに発生。長野駅善光寺口のバス乗り場付近で、会社員丸山浩由さん(49)が刺されて死亡したほか、男性会社員(37)が重傷、女性会社員(46)が軽傷を負った。 

[時事通信社]

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