衆院、初の省庁別審査実施へ＝野党は修正要求視野―２５年度予算案

　与野党は２８日の衆院予算委員会理事懇談会で、２０２５年度予算案について、省庁ごとに内容を精査する「省庁別審査」を初めて行うことで合意した。内閣官房と１６府省庁を６グループに分け、３日間実施する。予算審議が順調に進めば、２月上旬にも開かれる見通しだ。

　予算案を巡っては、これまで衆院審議の終盤に８分野の「分科会」が行われてきたが、「地元の陳情合戦になっている」などの批判が出ていた。省庁別審査は立憲民主党など野党が提案したもので、予算案の内容を詳細にただし、修正要求につなげる狙いがある。

　省庁別審査は首相と全閣僚が出席する基本的質疑の後、一般質疑の中で行われる。関係閣僚と財務相が出席し、関係閣僚から予算案の特徴や狙いについて簡潔な説明を聴取した後、質疑に進む。従前の分科会は２日から１日に短縮する。　

［時事通信社］