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青葉被告の死刑確定=京アニ放火殺人、控訴取り下げ

時事通信 / 2025年1月28日 18時44分

 京都アニメーション第1スタジオが放火され、36人が死亡、32人が重軽傷を負った事件で、殺人罪などに問われ、一審京都地裁で死刑判決を受けた青葉真司被告(46)が28日までに控訴を取り下げた。死刑判決が確定した。大阪高裁によると、取り下げは27日付。

 関係者によると、弁護側は昨年9月に控訴趣意書を提出。起訴後に行われた精神鑑定を担当した医師とは別の専門家による意見書も新たに提出し、精神鑑定の結果自体は問題とせず、精神鑑定に対する地裁の評価に誤りがあったとして、控訴審でも無罪を主張する方針だった。

 一審の裁判員裁判で弁護側は、青葉被告が事件当時、妄想性障害で心神喪失か耗弱の状態だったと主張した。これに対し京都地裁は昨年1月、被告が京アニに強い恨みを抱いた動機について「妄想性障害が影響している」としつつ、完全責任能力を認定。36人が死亡するなどした結果の重大性も考慮して死刑を言い渡した。

 青葉被告、弁護人ともに判決を不服として大阪高裁に控訴。面会した被害者遺族によると、青葉被告は控訴理由について、「取り下げたらもう話せない。いろんなことを発信していきたい」と説明していた。

 判決によると、被告は2019年7月18日、京都市伏見区の京アニ第1スタジオに放火。建物を全焼させ、中にいた社員ら70人のうち36人が死亡、32人に重軽傷を負わせた。 

[時事通信社]

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