アサド氏引き渡し要求か＝シリア暫定政権、ロシア高官に

　【イスタンブール時事】シリア暫定政権を主導する実質的指導者アハマド・シャラア（通称ジャウラニ）氏は２８日、首都ダマスカスでロシアのボグダノフ外務次官と会談した。ロイター通信は、昨年１２月にシリアからロシアに亡命したアサド前大統領らの引き渡しをシャラア氏が要求したと伝えた。

　アサド旧政権の崩壊後、ロシア外交団がシリアを訪れたのは初めて。タス通信によると、両氏はシリア国内のロシア軍基地の扱いを巡る協議を継続することで一致した。ロシアはシリア西部タルトスの海軍基地と北西部ラタキア近郊の空軍基地に軍を駐留させ、中東やアフリカに影響力を拡大するための戦略拠点として利用してきた。　

［時事通信社］