シャラア氏が大統領就任＝旧政権下の軍解体、議会も解散―シリア

　【イスタンブール時事】シリアの国営メディアは２９日、アサド旧政権崩壊後の暫定政府を主導する「シャーム解放機構」（ＨＴＳ）の指導者アハマド・シャラア（通称ジャウラニ）氏が大統領に就任したと伝えた。旧政権下の人民議会（国会）解散や憲法停止も発表。シャラア氏には、新憲法が施行されるまでの暫定立法機関を発足させる権限が与えられた。

　国営メディアによると、旧政権下の軍や全ての治安機関、民兵組織なども解体され、新たな国軍や治安機関を創設して再編する。だが、シリアで北東部の広域を実効支配しているクルド系勢力を対象に含めるかは明示されていない。ＨＴＳなどの攻勢を受けて旧政権が崩壊した１２月８日を「革命の勝利」を祝う記念日とすることも決まった。　

［時事通信社］