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犠牲者183人を追悼=遺族ら、早期の遺骨収集願う―炭鉱水没事故から83年・山口

時事通信 / 2025年2月1日 15時43分

 太平洋戦争中の1942年、山口県宇部市の海底炭鉱「長生炭鉱」で183人が犠牲となった水没事故から83年となるのを前に、炭鉱跡地近くの広場で1日、追悼集会が開かれた。戦後80年を迎える今年、参加した遺族らは黙とうするとともに、早期の遺骨収集に期待を寄せた。

 追悼集会は、市民団体「長生炭鉱の水非常を歴史に刻む会」(刻む会)が主催し、約450人が参加。犠牲者の多くが朝鮮半島出身者だったことから、韓国の遺族や政府関係者らも加わった。韓国遺族会の楊玄会長(77)は「終戦から80年を迎える重要な年。日本政府が遺骨を収集し、故郷へ送り返してくれるよう切に願う」と話した。

 駐広島韓国総領事館の姜鎬曽総領事は、今年が日韓国交正常化60年にも当たることに触れ、「例年とは格別に異なる期待と希望を込め、犠牲者を哀悼する」と述べた。

 事故は1942年2月3日に発生。異常出水で炭鉱が水没し、坑道内で作業していた朝鮮半島出身者136人と日本人47人が犠牲となった。刻む会は昨年、遺骨収集を目指し、事故以来閉鎖された坑口を開け、潜水調査を実施。今年1月末から再び潜水調査を行っている。

 刻む会の井上洋子共同代表(74)は「(遺骨収集まで)一歩一歩近づいている」と話した。 

[時事通信社]

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