パナマ大統領、米長官と会談へ=運河巡る対立で立場説明
時事通信 / 2025年2月2日 14時39分
【サンパウロ時事】中米パナマのムリノ大統領は2日、同国を訪問したルビオ米国務長官と会談する。ルビオ氏にとって就任後初の外国訪問。大西洋と太平洋を結ぶ海上交易の要衝で、トランプ米大統領が「奪還」に意欲を示すパナマ運河が大きな焦点となる。運河を「国の魂」と呼ぶパナマは管理権を巡る交渉には応じない構えで、両国が対立している。
トランプ氏は先月20日の就任式で、運河の通航料が高過ぎると不満を示し、「取り戻す」と表明した。米国が1999年に運河をパナマに返還した後の管理などを定めた条約では、有事の際の「米国の武力行使」を容認。トランプ氏は運河の奪還に向けて軍事介入も辞さない構えを示している。
パナマはトランプ氏の返還要求を断固として拒否。ムリノ氏は「運河はこれからもパナマのものだ」と強調している。
トランプ氏が運河に対する強い姿勢を示す背景には、中国が最近パナマに対して影響力を高めていることがある。パナマは2017年に台湾と断交し、中国と国交を樹立した。運河の両端には香港系企業が運営する港湾がある。
ムリノ氏は、運河に対する他国の干渉を否定。米国との関係についても、これまでも波風が立ってきたが「強く、非常に複雑な状況を克服してきた」と説明。パナマの立場への理解を求めたい考えだ。
[時事通信社]
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